Raspberry Pi3をノートPCで使えるようにしてみた 〜ノートPC接続編

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前回

Raspberry Pi3(以下ラズパイ)を初期設定するまでの手順を紹介しました。
Raspberry Pi3をノートPCで使えるようにしてみた 〜準備編

前回のままだと、毎回ディスプレイやキーボード、マウスが必要なので何かと不便です。
そこで今回はラズパイをノートPCだけで使えるようにする手順を紹介します。(^^)

ラズパイとノートPCを接続

前回接続したmicroUSBの電源ケーブルを外して、HDMIケーブル、USBキーボード、USBマウスを外します。

次にラズパイとノートPCをクロスLANケーブルで繋いで、TTL-232R-RPIをノートPCのUSBポートに繋ぎます。
TTL-232R-RPIのラズパイ側は、ポートピンの6番に黒、8番に黄、10番に橙を接続します。

▼以下を参考にして下さい。見えにくいかもしれませんが、2列あるピンの基板端側の端から3ピン目が6番ピン、4ピン目が8番ピン、5ピン目が10番ピンになります。

TeraTermで通信できるようにする

インストール
ラズパイとノートPCはTeraTermでやり取りします。以下からTeraTermをダウンロードしてPCにインストールして下さい。

「Tera Term」定番のターミナルエミュレーター – 窓の杜ライブラリ

PCのUSBポートナンバーを調べる
Windows10で説明します。
▼Windowsアイコンを右クリックしてデバイスマネージャーをクリック

▼ポート(COMとLPT)をクリックするとUSBが接続されているポート番号が表示されます。このポート番号を覚えておきましょう。

TeraTermにシリアルポートを設定する
▼TeraTermを立ちあげて、デフォルトと違うポートに接続されてる場合は以下のようなエラーが表示されます。

▼その場合、設定→シリアルポートをクリックして、先程のポート番号に変更して、ボーレートを115200にしてOKをクリックします。

▼設定→設定の保存をクリックして、保存をクリックします。

▼TeraTermの画面でEnterを入力すると、以下のように表示されるので、login名にpi、パスワードに前回設定したパスワードを入力してEnter

▼以下のようにプロンプトが返ってきたら、ラズパイとの通信成功です。

この画面はラズパイのTerminalが表示されてるのと同じです。
このままでは使いにくいので、RealVNCを使ってラズパイのGUIを表示できるようにするため、ラズパイのIPアドレスを調べます。

▼TeraTermにifconfigと入力してEnter

▼eth0のinetの数字をメモっておきましょう。
TeraTermではAlt+Cで文字列をコピー出来るのでそれでもOKです。

これでTTL-232R-RPIケーブルは不要になるので、外しても構いません。

▼TeraTermのファイル→新しい接続をクリックして、ホストに先程メモったIPアドレスを入力してTCPポートを22、SSHバージョンをSSH2にしてOKをクリック

▼ユーザ名にpi、パスフレーズに前回設定したパスワードを入力してOKをクリック

▼左上にIPアドレスが表示されればOKです。これでSSH接続されました。

RealVNCのインストール

このままだとクロスLANケーブルだけでラズパイのTerminalが表示されるようになっただけです。

Terminalの画面だけだと不便なので、RealVNCを使ってGUIで作業できるようにします。そうすればラズパイの画面を表示してPythonをプログラムしたりできるので便利です。

以下からRealVNCをダウンロードしてPCにインストールして下さい。

Real VNC 日本語インストール版 – ダウンロード

▼ラズパイでRealVNCが使えるように、TeraTermでtightvncserverと入力してEnterすると、以下のように表示されます。これでRealVNCを使う準備が出来ました。

▼RealVNCを立ち上げてラズパイのIPアドレスを入力して、その後ろに「:5901」を追加してOKをクリックしてパスワードを入力してOKをクリックすると

▼PCでラズパイのGUIが表示されます。

ラズパイのPythonプログラムをPCから実行してみる

Hello World!を表示するPythonスクリプトを作る
▼ラズパイGUIでフォルダアイコンをクリックして、お好きなフォルダで右クリック→新規作成→フォルダでプログラムを格納するフォルダを作る

▼私はDocumentsフォルダの下にPythonScriptフォルダを作りました

▼そのフォルダの中で右クリック→新規作成→空のファイルをクリックして、ファイルを作ります

▼ファイルをダブルクリックして、以下のようにスクリプトを書いて保存

#! python3
# coding:utf-8

print('Hello World!')

このままRUNを実行すれば、ラズパイのGUI上でスクリプトが実行されますが、ここではTeraTerm上で実行する方法を紹介します。

Pythonスクリプトを実行するファイルを作成
▼以下のようなファイルを作成し、デスクトップなどに保存

上記cd以降はPythonスクリプトを保存したフォルダ、python3以降は保存したスクリプト名にして下さい。

▼上記ファイルをTeraTerm画面にドロップすれば、スクリプトが実行されます。

最後に

これで、ラズパイとPCをクロスLANケーブル1本だけで接続して制御できるようになりました。

ラズパイはI2CやSPI他のインターフェイスに対応してるので、いろんな機器を制御できるし、仕事のちょっとした検討にも使えそうです。(^^)

happyChappy(@happyChappy1115)でした。

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Raspberry Pi3をノートPCで使えるようにしてみた 〜ノートPC接続編」への1件のフィードバック

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